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著者 絹田幸恵
発行所 太郎次郎社エディタス
発行日 2025/10/28
江戸の大動脈であった荒川(東京都内に入って隅田川という名前に変わる)は、大きな繁栄をもたらしたいっぽうで、毎年のように洪水で多数の犠牲者を出す暴れ川でもあった。
明治末になり、人と街を守るため大放水路が計画される。しかし19町村にふってわいた大規模な立ち退き、工事をめぐる軋轢、そして震災。やっとのことで1924年(大正13年)に至り、全川に通水となったのである。今日私たちが「荒川」と普通に呼んでいる川は実はこのように人工的に掘られた「放水路」のことなのである。
本書は、教え子の疑問に触発された著者が、1970年代から20年にわたって地域の証言を聞き歩き、資料を渉猟して再現した人と川のものがたりであり、1990年に出版された後、口絵と補章を加えてこのたび復刊したもの。