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著者 斎藤真理子
出版社 岩波書店
発行日 2023/9/14
韓国文学翻訳の第一人者である著者初の読書エッセイ集。
文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、古今の本を取り上げながら、今へとつながる話を書き留めていきます。
「2020年に『図書』に連載を始めたときは、新しい本についても大いに書くつもりでした。ところが連載が進むにつれて、自分が思いつくのは古い本のことばかりなんだなと思い知りました。‥‥担当してくださった岩波書店の須藤建さんが『それでいいですよ』と言ってくださったので、途中で居直り、古い本のことばかり書きました。そんなふうに保証してもらわなかったら、マダム・マサコや森村桂についてこれほど熱をこめて書くことはなかったでしょう。」