著者 デヴィッド・グレーバー
出版社 以文社
発行日 2016/11/15
現代人の首をしめあげる負債(=ローン)の秘密を、古今東西にわたる人文知の総結集をとおして貨幣と暴力の5000年史という壮大な展望のもとに解き明かす。
資本主義と文明総体の危機に警鐘をならしつつ、21世紀の幕開けを示す革命的な書物。
「どこを見ても『八方ふさがり』の息詰まるような状況の中で、多くの人が、なにか根源から考えたい、こうしか考えてはならぬというレールをおもいきりはずしてみたい、想像力というものがだれにでも等しくあるのなら、そのおもむくところまで拡げてみたい、と、ひそかに感じていると思う。本書の翻訳が、その重苦しい拘束衣をおもいきり脱ぎ捨ててみる契機になってくれれば、訳者たちも、そしてまちがいなく筆者もうれしいはずだ。」(「訳者あとがきにかえて」から)