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著者 坂口恭平
出版社 晶文社
発行 2024/10/15
ウツ気味で少し元気がない人や料理をほとんどしない人などに、いつもまっ先に勧めてきたのがこの坂口恭平の『cook』でしたが、しばらく絶版でとても残念に思っていた所、今回ひさしぶりに新装版として戻ってきました。
坂口恭平の本はどれを読んでもおもしろいのですが、とりわけこの本は、著者がウツ病期間中に料理に取り組んだリアルタイムの記録として貴重だと思います。だからといって重苦しい本ではありませんよ。
「僕は2カ月にわたるウツ真っ最中だった。ところが料理をつくり終えた夜、体は軽くなりずっと苦しんできたウツが静かになったのである。」
「料理をすると『さあ、明日どうする?』ということを考えるようになる。考えることが楽しい。僕は明日どうするって、これまであんまり考えてこなかった。この考え方が鬱に効く。」
「鬱に効くのは、からだの底から喜ぶことである。」
手書きの文章。そして作った料理の日付入りの素朴な写真。
他のどんな料理本より、料理を作ってみたくなる本です。
そして最後の「料理とは何か」は料理哲学として非常に秀逸。