{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/2

当事者は嘘をつく

残り1点

1,980円

送料についてはこちら

著者 小松原織香 出版社 筑摩書房 発行日 2022/1/26 哲学研究者である著者が、自ら性暴力被害にあった過去をカミングアウトし、サバイバーとして生き延びるために、ジャック・デリダ、ジュディス・ハーマン、田中美津、渡辺京二などの思想と格闘しながら、自分を表現する新しい語り口を見出そうとしてきた闘いの記録。 「私はずっと本当のことを語ることが怖かった。 私は一九歳のときにレイプされた。性暴力被害者であること自体は、私にとって大きな問題ではない。家族や身近な人たちは、みんな私がサバイバー(生存者)であったことを知っている。私は暴力のその後を生き延びたことを誇りに思っている。‥‥ この本の目的は、性暴力の被害を告発することでも、被害者の苦しみを訴えることでもない。過去の強烈な経験を引きずりながら生き延びるなかで私が見た風景を描くことだ。 この物語は真実だが、私は常に「噓をついている」と思いながら語っている。あなたが、私の言葉を疑う以上に、私は自分の言葉を疑っている。だからこそ、私はあなたに最後まで聞いてほしい。真実を明らかにするためにではなく、私の生きている世界を共有するために。」(「まえがき」から) 「性被害ほど定型的に語られてきたものはない。かねがねそれでは足りない、届かないという思いを抱いてきた。本書には、当事者と研究者、嘘かほんとうかをめぐって幾層にも考え抜き、苦しみ格闘したプロセスが描かれている。これこそ私が待っていた1冊である。」(信田さよ子)

セール中のアイテム