SOLD OUT
編 エルメス財団
出版 岩波書店
発行 2023/8/30
自然素材にまつわる知識や技術の共有を目指すエルメス財団の取り組み、スキル・アカデミー。「木」に続く本書は、フランスで編まれた書籍シリーズ〈Savoir &Faire〉から9本を厳選・翻訳、日本語版オリジナルコンテンツを加え、陶芸、アート、歴史、建築、工業、民俗学などさまざまな切り口から、身近な素材である「土」に迫る。カラー図版多数。
「陶工・陶芸家・芸術家の土というのは、幾度となく触れられるものであるとともに、心の琴線に触れてくるものである。幾度となく触れられるというのは、その土が長い時間をかけて作り込まれ、(手や土踏みによって)混ぜ合わされなければならないからであり、寝かせたり発酵させたりするため、さらには腐植化させる(素地土やカオリンの寝かし)ために放置され、ふたたび捏ねられ、手やろくろを使って成形され、入念に窯入れされなければならないからである。‥この土という素材はつねに両掌いっぱいに摑まれるものであり、道具や指先だけでなされることはほとんどない。」(「土とやきもの」ユーグ・ジャケ)