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著者 矢萩多聞・つた
出版社 世界思想社
発行 2022/6/21
まるで人類の歴史の断面ををズームで覗き込んだかのような本です。
「学校」のない時代から人類は、歌い、祈り、絵を描き、文字を書き、いたずらだってした。また火に慄きながらも、草やこねた土を焼き、料理を作り、そして死者を焼いてきた。
インドであれ極東の島国であれ、連綿と続いてきたそんな営みが、驚くべし! この多聞さんの本には現代の話としてすべて詰まっているのです。そして「美しさ」とはそのような暮らしの中に宿るものであることを、著者は心を尽くして語ります。
最後、人類史の最も新しい時間を生きる娘・つたさんが書いたおばあさんへの手紙は「悲しんでも、悲しみきれない」命の歴史そのものの力が宿った言葉として胸に響きます。