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著者 川内有緒
出版社 新潮社
発行日 2023/10/20
40代で母親になった著者は考えました。「この子に残せるのは、“何かを自分で作り出せる実感”だけかも」。そこから不器用ナンバーワンの著者による試行錯誤が始まります。
早くもはじめの家具作りからして「ものづくり」の面白さが読者に伝わっていくのですが、やがて自分の手で自分の住まいをつくることが自由に生きることという思いから、小屋作りへと乗り出します。
そこでは子どもや周りの友人、そして著者たちをほっとけないと思った人たちなどとの共同作業が展開され、悪戦苦闘の末、ようやく完成へとこぎつけます。
私たちはその作業日記を読みながら、著者といっしょに「生きること」を考え、そして何よりも自分も手を動かして何かを作りたくなる、そんな本です。