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著者 平松洋子
出版社 文藝春秋
発行 2020/7/15
畑を荒らす猪を害獣と捉えるのではなく、貴重な資源と考えて過疎の町を活性化させた島根県・美郷町の試み。
その試みを視察に来た人たちに向かって、美郷町の住人である「雅ねえ」は言う。
「猪のほうが悪い思てるあいだは、何やっても被害は止まりません。悪いのは何やいうたら、守れない農業や集落管理をやってる人間のほうやと」
このように、うまい肉には、それぞれの土地で培われた「知恵」と「技」そして「自分たちの暮らしは自分たちの手で守る」という物語があった。
料理研究家・エッセイストの平松洋子が全国各地の牛・羊・猪・鹿・すっぽんなど、うまい肉が生まれる現場を歩き、食べ、考えたソウルミート紀行。