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小さい午餐

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著者 小山田浩子 発行 トワイライライト 発行日 2024/9/6 広島在住の芥川賞作家・小山田浩子さんが、ひと月に1回くらい昼飯を外食しながら綴った初の食エッセイ。 たとえばはじめのところで、勤め人でない女性(著者は在宅の作家業)が昼飯を外食することは別に悪いことでも何でもないのに、だれかに見られて陰口をたたかれるんじゃないかという不安な気持ちを持ちながら、またそれを打ち消しながら店に入る場面があります。ちょうど最近読んだ韓国の小説『その猫の名前は長い』の中にも似た場面があったことを思い起こし、国を超えた共通の視線があることをいきなり考えさせられたりしました。 このように、いわゆる食通やグルメ紀行や食レポとは一味も二味も違う小山田ワールド全開の食エッセイです。 どこから読んでも面白いのですが、思いきって最後の方にある「広島のお好み焼き」からなんてどうでしょうか。その過去と現在が溶け込んでいる物語を愉しみながら、やっぱり今日はお好み焼きだな…ってなるかも。 〈目次〉の一部 ・居酒屋の日替わり定食 ・喫茶店の天丼 ・回転寿司の寿司 ・ディストピア、ブリトーとビーフンとピザ ・喧嘩つけ麺 ・広島のお好み焼き ・思い出の汁なし担々麺 等

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