著者 石井美保
出版社 岩波書店
発行日 2022/6/14
2012年夏、小学校のプールで一人の女の子のが亡くなった。なぜ、どうして、事故は起きてしまったのか。「日常に戻ろう」という受容と忘却の圧力に抗い「事故のその時」に迫ろうとする両親と同行者たちの苦悩と行動。そこから浮かびあがる問題は、終わりのない遺族の喪の時間と、いち早く未来を目指そうとする学校や行政とのずれだった。同行者の一人として出来事にかかわった文化人類学者が、一枚岩になろうとする学校現場の周辺から多声的な語りを拾い上げ、亡き人とともに生きることの意味と可能性を考える。