著者　伊丹十三 編者　つるとはな編集部 発行所　つるとはな 発行日　2023/6/30 映画監督、俳優、エッセイストなど多方面に才能を発揮した伊丹十三は、没後26年経つにもかかわらず、今だに新しい本が出続けその隠れた魅力が発掘されています。 　 私は若いころ、よくわからないまま伊丹作品をつまみ食いしてきたのですが、最近、作家の松家仁之さんが、伊丹十三は言葉を信じていなかった、と書いているのたまたま読み、なるほどと思いました。彼は徹底的な生活者であり、すべてを自分の納得のいく「快」に到達するまで実験しつづけた人だったのです。 「伊丹十三は、若い頃から好みの器を揃え、吟味した道具を使い、家族はもちろん、来客にも料理の腕をふるっていたといいます。 この本では、食にまつわるエッセイをひもときながら、いかに伊丹十三が食べること、作ることを楽しんだか。 また、それをどんな言葉で著していたかをお伝えしようと思います。 そして、伊丹十三に影響を受けたさまざまな方々のお話も―ー。」