著者 島田潤一郎
発行所 青春出版社
発行日 2023/4/30
本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された著者の読書論です。ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。
「すべての文章は本を読む習慣のない、高知の親戚たちに向けて書かれています。亡くなった従兄もまた、本を読む人間ではありませんでしたが、彼は人間的にとてもすぐれた人でした。
やさしくて、気配りができて、どちらかというと沈黙をおそれない、亡くなったあとも皆から思われる人。
ぼくはすべての人が本を読む必要なんてないというふうに考えますし、ほんとうに豊かなものは、言葉のない世界にあるのではないか、とも思います。」(「おわりに」から)