著者 江澤 隆輔
出版社 岩波書店
発行 2020/3/7
18.8 x 13 x 1.8 cm/160P
「教員の多忙化」については、しばらく前からよく聞く言葉になりました。そのとおりだと思うのですが、じゃあ何が一番多忙の原因なのか? と、いざ改まって問われると、過労死ラインを超えて仕事を続けている現場の教員の多くでさえ、ちゃんと答えられないのが現実ではないでしょうか。
著者は1984年生まれ、現役の小学校教員です。その彼が実名でしっかりと証拠をあげて、この問題に立ち向かっていきます。
問題点は主に二点。
一つ目は、教育改革が常に「ビルド&ビルド」になっていて、代わりに捨てるものがないという点。
そして二つ目は部活動の問題です。彼がテニス部の顧問だった時の経験談をぜひ読んでみてください。
どちらもその底には「子どものため」という「善意」の発想が横たわっているので、無限の足し算になってしまうのです。そこを突き破る力をつけないといけません。
なんとか現場の先生方といっしょに、この本を基に話合いをしたいものだと思うのですが。