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著者 シャーム他
発行 タムラ堂
印刷・製本 タラブックス
発行日 2021/7/1
夢の中で、今でもときどき現れる木があります。それは生家のそばにあった溜池のほとりから、くねくねと池の上に向かって斜めにのびていた木です。日が暮れるまでよくその木のまわりで遊び、もう自分の一部になっているような木でした。
『夜の木』を読んで、その木を思い出しました。
この本では3人の画家が、それぞれ自分の魂の拠りどころになっているとも言えるような木を描いています。おそらく彼らにとってその木々は自分の外にある自然というより、自分を造ってくれた、そして自分の一部でもある聖なる何かなのだと思います。
そしてあらためて言うまでもなく、この本の紙もまた木からできています。幼いころ、そこに自分をつくってくれた木があったように、今ここに、その木のような本があるのです。
本書はインド・チェンナイのタラブックスから2006年に出版された本の日本語版です。日本語版とはいうものの、日本語のデータ部分を現地に送り、すべてチェンナイ郊外の工房で手漉き紙にシルクスクリーンで印刷し、手製本で1冊ずつ仕上げられたハンドメイドの絵本です。コロナの感染爆発があったインドで大幅に出版が遅れながらも、慎重にシンガポール経由の船便で東京に到着しました。今回が10刷になります。限定販売です。