SOLD OUT
著者・最果タヒ 絵・及川賢治
出版社 河出書房新社
発行 2020/6/30
この絵本は、ほんとうに必要なことばと絵だけで成り立っています。
「ここは、ぼくのまんなかです。」という少しだけ不思議なことば。
それは、お母さんのひざの上にいて、お母さんの心臓の音を聞いている安心感がまずあるからですが、
それだけでなく、世の中のいろいろな所からとらえた自分、も描かれているからです。「自分」を多方面から見る客観的な感覚といえばいいのか。
この絵本の中の子は、だから一人になっても、たぶんくず折れないにちがいない。
そして、自分のことをしっかり考えながら、きっと他人のことも公平に考えることができるだろう。
たしかにそう思わせる力が、この絵本にはあります。