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企画・監修 田口康大
出版 一般社団法人3710Lab
発行 2020/2/21
与論島は鹿児島県の最南端に位置している島。というよりむしろ沖縄本島の隣といった方がわかりやすい、周囲をサンゴ礁に囲まれた島。むかしは「ゆんぬ」と呼ばれていた人口約5300人の小さな島です。
本書は、鹿児島県立与論高等学校の総合的な探究の時間、通称「ゆんぬ」の授業からうまれたものです。2年生48名の生徒ひとりひとりが話を聞いてみたいと思う島の大人にインタビューをしたものが中心となっています。
鮮やかな熱帯の花、ヨロンブルーと呼ばれる美しい海など、観光で訪れる人々に見せる与論島とはまた違う、島の娘や息子に語る地元の人たちのライフヒストリーは、なぜかくも魅力的なのか。楽しく読みながらも、さまざまなことを考えさせます。
写真家・齊藤陽道さんによる、高校生の日常を写し撮った「ゆんぬの時間」のページも、この本の魅力を増す一助になっています。