もうろくの春
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もうろくの春

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著者 鶴見俊輔 出版社 SURE 発行 2004/2/14 限定700部 古書 函に経年劣化のシミ少しあり。    本はほとんど新品同様 鶴見俊輔詩集です。京都の編集グループSUREがとびきり上等な本づくりをしてできた本です。その苦労については、同じSUREから出版されている瀧口夕美『安心貧乏生活』で語られています。 奥付には著者検印もあり、そのハンコには「狸男」と書いてあります。 この詩集には鶴見俊輔が訳した詩も収めてあります。そこから一つ。        「形のきれはしから」                ロバート・グレイヴス 彼はすばやい。はっきりした形にたよって考えてゆくから。 私はのろい。形のきれはしをたどって、考えてゆくから。 彼はにぶくなる。はっきりした形を信じているから。 私はするどくなる。形のきれはしを信じてはいないから。 形を信じるゆえに、彼は形によりかかる。 形をそのまま受けいれない私は形に我が身をあずけない。 事実にうらぎられるとき、彼は感覚をうたがう。 事実にうらぎられるとき、私は感覚を受けいれる。 彼ははっきりした形をかかえて、すばやく、そしてにぶくありつづける。 私は形のきれはしにかこまれて、ゆっくり、そしてするどくありつづける。 彼は理解のあたらしい混乱のなかに。 私は、混乱のあたらしい理解のなかに。